ネット通販やオークションサイトで、「本物手打ちダマスカス鋼ナイフ」が2,000円〜4,000円という驚くべき安値で大量出品されています。その99%の産地であるパキスタン・ワジラバード(Wazirabad)製ナイフの危険な原材料、有害重金属、および層間剥離の真実を告発します。
正規の包丁メーカーが管理された製鉄所の無垢鋼材(VG-10等)を使用するのに対し、ワジラバードの路地裏工房では、自動車解体工場から出たリーフスプリングや解体鉄筋を材料にしています。炭素含有量が不均一で、内部に無数の微小気泡(ボイド)や酸化スラグが内包されています。
鍛接(火造り)の際、不純物を取り除くフラックスとして危険な化学物質が使われるほか、スクラップ由来の鉛や重金属が刃先から食品へ溶出する重大な健康被害リスクがあります。観賞用の装飾品としてはともかく、調理器具として口に入る食材を切ることは極めて危険です。
絶対におすすめしません。パキスタン・ワジラバードの零細工房で作られる製品は、トラックの廃材スプリングや錆びたドラム缶などのスクラップ鉄を薪や石炭で無管理に鍛接しているケースが一般的です。鉛、スズ、カドミウムなどの有害重金属が混入しているリスクがあり、食品衛生検査(日本の食品衛生法や欧州LFGB)を通過していません。
人件費が極めて安く、原材料費がスクラップ鉄のためタダ同然だからです。また適切な焼き入れ・焼き戻し(熱処理)設備がないため、刃は硬度がHRC 50以下と非常に柔らかいか、逆に脆すぎて少しの衝撃でポキリと折れてしまう構造的欠陥を抱えています。